上腕骨内上顆骨折
この部は本来厳密には上腕骨内顆骨折と上腕骨内上顆骨折に分けられます。
しかし骨端核の出現と閉鎖時期からわかるように、
内上顆の骨端核は上腕骨顆に融合する時期が最も遅いため、
牽引力により剥離骨折を招きます。
一方、内顆骨折は稀な骨折であり、
滑車から内上顆に至る関節内骨折といえます。
上腕骨内顆骨折の好発は(7~13歳)、
男子は女子の約4倍と多くそのうち約50%が肘関節脱臼を伴い、
15~18%は骨片が関節内に嵌入しています。
特徴
①本骨折は上腕骨顆上骨折、上腕骨外顆骨折に次いで多く発生する。
②内上顆は骨端ではなく、骨起と呼ばれる場所で骨の成長や長さには関係しない。
③内上顆核は6~9歳の間に出現し骨端核は17~18歳で閉鎖する故に年長児(7~15歳)に多い。
④肘関節後方脱臼の合併骨折として起こる。
⑤尺骨神経麻痺を合併することがある。
原因
①介達外力
手掌を衝いて転倒の際に、手関節が強く伸展され、肘関節に過伸展かつ過度の外転が強制されて、
前腕屈筋や回内筋群、内側側副靭帯が緊張し、
その牽引作用によって内側上顆が剥離骨折する。
(成人では、内側側副靭帯損傷、少年期は剥離骨折)
稀に肘関節後方脱臼の合併症として発生する。
②直達外力
内側上顆部を直接強打して発生する。稀発。
症状
上腕骨顆上骨折、上腕骨外顆骨折に比較して臨床症状は軽いです。
①腫脹
肘関節全体に軽度の腫脹が現れるが、内側上顆部に限局する。
②疼痛
内側上顆部に限局性圧痛、運動痛著明。肘伸展位で手関節屈曲抵抗を加えると激痛。
③機能障害
肘関節の屈伸運動不能。骨片が関節内に嵌入すれば運動は不能となり激痛。
④触診
内上顆部を触診すると、内上顆部の正常な突起がなくなり偏平化して、
肘関節前下方に遊離した骨片を触知することができる。
⑤異常可動性・軋轢音
肘関節前下方で骨片の異常可動性・軋轢音を触知する。
⑥変形
肘関節は外反変形を呈し内顆部の正常突起は失われ偏平化する。
骨片が嵌入すると、内側の関節裂隙が開くので外反変形(外反肘)に、
外反ストレス時を加えると外反肘になる。
合併損傷
肘関節後方脱臼、橈骨頭骨折、上腕骨小頭骨折、尺頭骨折(成人)
後遺症
①機能障害
肘関節伸展障害、前腕回内運動制限
②変形
外反肘
③神経障害
遅発性尺骨神経麻痺
【公式ホームページ】
さまざまな症状にお困りの方ぜひ
https://www.iijima-seikotuin.net/
【診療時間】
(平日)8:30~12:00 15:00~20:00
(水曜・土曜)8:30~13:00(お昼休みなし)
(日曜・祝日)休院
【アクセス】
〒156-0056
東京都世田谷区八幡山3-25-10
ご予約はお電話03-6750-4531
〒156-0056
東京都世田谷区八幡山3-25-10
各種保険取り扱い・一般外傷・スポーツ外傷・
交通事故・労災・自由診療・レーザー療法・
グラストンテクニック・EMSによる体幹トレーニング・骨格・骨盤矯正
骨折・脱臼・ねんざ・打撲・挫傷・スポーツによるケガ・交通事故治療・腰痛・首痛・肩こり・
五十肩・関節痛・手足シビレ・産後骨盤矯正・
ぎっくり腰・腱鞘炎・変形性関節症(膝痛)・
小児肘内障・頭痛など痛み
京王線八幡山駅より徒歩4分
松沢病院正門前
★は8時30分~13時(昼休みナシ)
▲完全予約制14時~
日曜・祝日休診
(水曜日の午後完全予約制 自費診療のみ)