上腕骨骨幹部骨折
特徴
①頻度:全骨折の5%年齢による特徴は無い。青壮年期で男性、中高齢期で女性に多い。
②遷延治癒、偽関節、橈骨神経損傷(中下1/3)をおこし易い。
③筋肉の牽引作用:外力の大きさにより骨折片転位が異なる。
④成人の各年齢層に分け中年以上は肩、肘関節拘縮をおこし易い。
⑤近年、装具療法が進歩し保存療法の適応が広くなり成績も良い。
⑥骨幹部骨折に特有の分類法は無い。
原因
①直達外力…上腕骨骨幹部を直接強打した時→横骨折が多い
他に縦骨折、二重骨折、粉砕骨折、時には解放性骨折がある。
労働災害や交通事故に多い。
②介達外力…手や肘を衝いて転倒した時→上腕骨長軸方向に外力が加わる。
常に斜骨折である。この時は捻転力が加わると螺旋骨折となる。
③自家筋力…投球骨折と腕相撲骨折がありこの時上腕に捻転作用が加わる為
→螺旋状骨折、斜骨折となる。
骨折片転位
骨折片転位は筋力作用、外力の大きさ、方向、上肢の重力によって起きるが特に外力の方向、
上肢の重力による事が多く筋力作用による転位は
三角筋付着部より上部(近位)骨折と下部(遠位)骨折に二分されます。(定型的転位)
三角筋の付着部の上・下で分類します。
①三角筋付着部より近位の骨折
近位骨折片…内方転位(内転・内旋位)
→内転筋群の作用(大胸筋、大円筋、広背筋)
遠位骨折片…外上方転位(上方・外転位)
→三角筋の牽引作用
②三角筋付着部より遠位の骨折
近位骨折片…外前方転位(屈曲・外転位)
→外旋筋群の作用(三角筋、棘下筋、小円筋)
遠位骨折片…後上方転位(上方・後方転位)
→烏口腕筋、二頭筋、三頭筋の作用
③螺旋骨折
近位骨折片…内旋、内転位→外力の作用
遠位骨折片…外旋、外転位→外力の作用
*短縮転位が少ないのが特徴。
症状
①腫脹は短時間で著明となる。
②変形は表在性のため、触知しやすい。骨折片転位に準じて変形するが前外方凸の屈曲転位が多い。
③疼痛は自発痛、限局性圧痛、運動痛全て著明。
④長管骨のため、異常可動性、軋轢音は著しい。
⑤機能障害も著しい。上肢運動不能。
合併症・続発症
1、橈骨神経損傷が主です。
*神経の走行
上腕骨中1/3と下1/3の境界部に於いて骨に最も接し後上方から前下方へ螺旋状に走行している。
*好発部位
中下1/3部の境界部。
中1/3骨折では斜骨折の時。
*発生機転
①骨折時(受傷時)…過伸展や圧迫により損傷、離脱は稀。
②整復時…両骨折片にはさみ込む時がある。
③治療経過中…仮骨の異常増殖、結合組織の瘢痕癒着
①②が最も多く③は稀。
*臨床症状
手関節の下垂、固有支配領域の知覚麻痺・鈍麻。
全指の伸展不能。
前腕の回外不能。
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