内側(MCL)および外側側副靭帯(LCL)の損傷
(1)特徴
①MCL(内側側副靭帯)損傷が膝の靭帯損傷の中で最も頻度が高いです。
②MCL損傷は他の損傷と合併することが多いです。
MCLとACL(前十字靭帯)とMM(内側半月)の複合損傷:不幸の三主徴
③膝の内側支持機構
MCL浅層>後方関節包>ACL>MCL深層>PCL(後十字靭帯)
…外力が強くなるほどこの順序で損傷が拡大します。
④膝の外側支持機構
LCL(外則側副靭帯)・弓状靭帯・ACL・PCL・腸脛靭帯などが関与(=後方支持機構も関与)
(2)発生機序
①MCL損傷:下腿外旋・大腿内旋→膝関節外反
②LCL損傷 :下腿内旋・大腿外旋→膝関節内反
(3)症状
①局所の圧痛
②陥凹を触知することがある
③1度では圧痛のみで不安定性はほとんど示さない
④1、2度の単独損傷では関節血症が生じることはまれ
⑤3度では軽度屈曲位のみでなく伸展性においても不安定性が認められ、
ほとんどの場合十字靭帯損傷を合併しており関節血症を認める
(4)検査法:側方不安定性テスト(膝関節30°屈曲位・伸転位)
(5)治療
①損傷直後:RICE+軽度屈曲位固定
1度:症状の消退→テープ等の簡易固定に移行
2度:大腿から足部まで一定期間の固定を行う
3度:観血療法が望ましい
②疼痛、不安定感の軽減に伴い
●物理療法
●運動療法(大腿四頭筋、ハムストリングスを中心に)
③固定除去後
●発生機序と同じ動きの肢位をとらぬように指導します。
場合によって装具装着を指示
※十字靭帯損傷と合併することが多いので→鑑別に注意
(6)予後:良好です。(4~6週間でスポーツ復帰可能)
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